2011年09月16日

氷の話

BARで大切な物。


いろいろあって難しいですが、(バーテンダー以外では)私は氷の様な気がします。

ストレートや氷無しの水割りは別として、カクテル、水割り、オンザロック…

全て氷が必要です。


あるバーテンダーが著書の中で、
「BARにおける氷という物は、寿司屋のシャリに似ている」
と言っていました。

全く同感、その通りだと思います。




当店では他のBARと同じく、氷屋さんから氷を購入しています。

氷屋さんから来た氷はしっとり濡れている状態であれば、そのまま仕込みに入ります。
びっしり霜が着きカチカチに凍ってる場合は(あまりないですが)、少し室温で置いておきます。


アイスピックで氷を割るイメージですが、私は氷専門のノコギリで氷を切ります。


アイスピックでも綺麗に割ることは出来ますが、それ以上に氷用のノコギリの方が正確で綺麗に仕込むことが出来ます。

私の性格なのか氷がキレイでないと嫌です。
美しくないと許せない(笑)。



数種類の形の氷を仕込むので、それぞれの大きさに切っていきます。


切った氷を一度洗い(汚れや切った氷のクズを流す為)、綺麗な布で水分を取り冷凍庫に入れます。

その状態で1〜2日置いておきます。

その後しっかりと締まった氷を、今度は大きい包丁で割っていきます。


その時も同じ大きさに割るのではなく、いくつかの大きさに割ります。

オンザロック用の氷はオーダーが入るとこの様に包丁で削ります。(画像手前)


写真の様に面を取る時もあれば、グラスによってシンプルに仕上げることもあります。

水割りやハイボール用は細長い氷を使います。(上の画像の奥の
氷)

一本の細長い氷だと、溶けにくいという利点があります。

あとは、美しい(これが一番重要)(笑)。  


Posted by THE BARMAN at 20:09Comments(5)その他