2013年10月20日

バーのルール

「お金を払っているのだから、どんな飲み方楽しみ方をしてもいい」という考え方もありますが、バーといえば大人の空間、それ相応の振る舞いを出来てこそ大人の空間に入り楽しむ事を許されるのではないでしょうか。

では大人の振る舞いとは何でしょう?

私の持っている本の中にそんな事が載っていましたので、わかりやすく説明したいと思います。

少し厳しいことも書いてありますが、知っていて損はないと思いますし、知っていてする事と知らずにする事には雲泥の差がありますので。

*ですが、バーにも様々あります。そのバーに似合った呑み方が出来るのが素敵だと私は思います。


以下、たま さぶろ 編著、「ゆとりを愉しむ 至福のBAR」
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4487804140
より引用させて頂きました。




◆バーにはルールがある

難しく考える必要はない。ただ「ルールがある」と覚えたい。単なる「酔っ払い」と、上品な「酒呑み」とを隔てる境界線である。

社会のルールは明文化されている。しかし、人生のルールは不文律である。バーのルールが守れないということは、人生のルールを守れないのと同義である。


◆バーは、酔うところではない

酒を呑みに行く場で「酔うな」とは、これまた如何なものかと思うだろう。しかし、実際、アメリカのバーでは、「こいつは酔っている」と認識された客のオーダーは受け付けない。日本でも泥酔の醜い場合はそうであろう。バーには、酔いに行くわけではない。それだけは認識したいものだ。


◆バーは大人の嗜みである

まともなバーの一軒も知らないようでは、大人とは言えない。「いい店、知っているねぇ」。知人をバーに案内した時、最上の褒め言葉である。バーは、人の品格すら問いかねない場なのである。


◆バーでは、脱帽せよ

あるバーテンダーはこれを理解していない若者がいると憤慨している。神社などと同じように、社交ルールとして飲食の場も、結界に入る。礼を払う場では、脱帽する。「脱帽」の日本語くらい知って欲しい。なお、女性のみ着帽が許されるケースがあることをついでに知っておきたい。


◆ドレスコードを意識する

「ドレスコードなし」と言われても、短パン、ビーサンは勘弁して欲しい。近所の行き付けやリゾートなら許されるだろうが…


◆知ったかぶりはやめよう

これはビギナーよりも慣れた客に多い。バーとは薀蓄(うんちく)を垂れる場ではない。特に、自分だけが「特別な知識」と思って開陳しているのだが、周囲の客が内心「常識だ」と思っているケースなどは、愚の骨頂である。「無知の知」とは言うが、ひどく自戒したい項目でもある。


◆隣の客に気安く話しかけない

ひとりでバーに通っていると、ついつい、話しかけてしまうのだが…。もし隣人と話したい場合は、バーテンダーに取り持ってもらおう。バーテンダーとのトライアングルの中で会話が成立するなら、隣人も話し相手が欲しいと考えているかもしれない。相手が異性の場合は、思いのほか注意すること。


◆バーテンダーの提言には素直に耳を傾けよう

バーテンダーは、さまざまなアドバイスをくれるバーの舵取り役である。もちろん、暗喩に気づかず、酔いが醒めてから「いけね、そういう意味だったか…」なんてこともある。「今日はそろそろお止めになったほうが」なんて言われた夜には、尻尾を巻いて帰路に就くべきだ。


◆その一杯が終わるまで席を離れない

酒をオーダーしたら、その一杯を呑み終わるまで席を立たない。バーテンダーは、常に最良のタイミングで至極の酒を振る舞おうと工夫している。とあるバーテンダーは、シェイクした一杯をグラスに注ぎ、サーヴしようとした瞬間、その客の携帯が鳴り、席を立たれると「自分の手元にあるカクテルを、どうしようかとすごく悩みます」と苦笑した。
また、一杯の途中にトイレに立つのも避けたい。呑みかけのカクテルが、カウンターに残されている様は、無様である。至福の瞬間を逃している。



と、割と厳しいこともありますが、上記したように知っていて損はありません。
知っていてその事を使うかどうかはお客様の判断ですし、カジュアルなバーで堅苦しくしているのもどうかと思います。
バーもTPOで使い分け、楽しくお酒を呑めれば良いのでは…


あと、枝川公一 著「バーのある人生」
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4121018354
も面白いので興味のある方は一読下さい。

  


Posted by THE BARMAN at 20:36Comments(2)その他